トートバッグの特徴や種類とは?使用用途や素材についてご紹介

トートバッグは、日常の買い物や通勤・通学などで一般的に使われています。 また、販売促進グッズやノベルティ、アーティストやアイドルのグッズ、アニメやゲームのグッズとしてもポピュラーなアイテムです。
この記事では、トートバッグの基本的な定義から、その特徴や魅力について解説しています。 トートバッグの素材やシーン別使用用途についてもまとめているので、目的に合わせたトートバッグ選びに役立ててください。
目次
トートバッグの基本的な定義

実は、「こういうものがトートバッグだ」というはっきりとした定義はないそうです。 ですが、一般的には「持ち手が二つあって仕切りがなく開口が広いバッグ」がトートバッグと呼ばれています。 素材や縦横のサイズ、持ち手の長さなどに関係なく、この条件を満たしていればトートバッグだと考えて良さそうです。
トートバッグと似ているものに、ハンドバッグがあります。 ハンドバッグは、持ち手がなく手で直接持つクラッチバッグやベルトで体に掛けるショルダーバッグを除いた、「手で持つスタイルの小型バッグ」を指し、女性向けブランドなどで作られることが多いです。 そのため、先ほどの一般的なトートバッグの条件と照らし合わせると、トートバッグとハンドバッグがイコールではないことが分かります。
トートバッグの特徴や魅力

トートバッグの「トート(tote)」とは、アメリカ英語で「重たいものを運ぶ」という意味があります。 トートバッグを直訳すると、「重たいものを運ぶためのかばん」ということになります。 「tote」は、以前は「運ぶ」を意味する動詞として用いられることもあったようですが、現在ではトートバッグの略語として使われる方がポピュラーです。
トートバッグは、1940年代にアメリカのアウトドア用品メーカーが冷蔵庫用の大きな氷の塊を運ぶために発売したものが原型とされています。 大きいものや重いものを入れるために、開口が広く、仕切りがなく、マチ幅が広めに作られている点が特徴です。 長い持ち手が付けられていることが多く、肩に掛けて持つこともできます。 基本的にはシンプルなデザインのものが多いため、シーンやファッションに左右されず使える点も魅力の一つです。
トートバッグの素材
トートバッグは素材に関しての条件がないため、様々な素材が採用されています。 以下に、目にすることの多いトートバッグの素材をまとめました。
①キャンバス生地
キャンバス生地は、帆布とも呼ばれる厚手の平織り素材です。 伸縮性はないものの高い防水性と強度が特徴で、トートバッグの原型となった氷運搬用のかばんもキャンバス生地で作られていました。丈夫なので、重いものを持ち運んだり洗濯をしたりしても型崩れしにくい点が魅力です。 イラストやロゴがプリントされたキャンバス生地のトートバッグも多く、カジュアルなシーンやファッションとの相性の良さは言うまでもありません。
②ポリエステル生地
ポリエステル生地は、吸水性が低く速乾性が高いという特徴があります。 トートバッグの素材として使う場合は、洗濯してもすぐに乾いてくれるでしょう。 加えて、用途に応じて厚みや形を変えやすいため、生地のバリエーションが豊かです。
③コットン生地
コットン生地はリーズナブルかつ使い勝手が良いため、グッズやノベルティのトートバッグにもよく採用されています。 手軽に手に入れることができますが、厚さは5〜6オンス程度と比較的薄いので、重いものを持ち運ぶ際はおすすめできません。 柔らかいので、折りたたんで簡単に持ち運ぶことができる反面、しわになりやすい点に注意が必要です。
④不織布
不織布は、繊維を織って作られるキャンバスやコットンなどとは異なり、繊維を結合させて作られています。 通気性や吸水性、保湿性が高い点がメリット、耐久性が低い点がデメリットです。 リーズナブルで大量生産に向いており、配布数の多いノベルティなどの用途に適しています。
⑤デニム生地
デニム生地は、インディゴで染めた太い糸を使った綾織り生地です。 非常に厚手で耐久性が高く、破れてしまっても補修して長く愛用することができます。 おろしたてのうちはやや硬い手触りですが、次第に手に馴染み、少しずつ柔らかくなっていくでしょう。
トートバッグのシーン別使用用途
続いて、トートバッグが日常生活のどんなシーンで使われているのか、具体的な用途をご紹介します。
買い物の際にエコバッグとして
買い物の際に利用するエコバッグは、トートバッグの日常的な用途の一つです。 エコバッグを持ち歩いて活用することで、レジ袋の削減、環境保全につながります。 トートバッグは開口が広く、容量が大きいので、スーパーマーケットやドラッグストアでの買い物の際にも役立ちます。 使用しない時は折りたたむことができるため、かさばりません。
販促品のアイテムとして
トートバッグは、販売促進アイテムやノベルティとしての用途もポピュラーです。 印刷できる範囲が比較的大きいので、商品ロゴや会社名、団体名などをデザインに入れやすい点が魅力です。 ちょっとした小物の収納やサブバッグとして使いやすいため、販売促進や広告宣伝の効果も見込めます。
ファッションバッグとして
キャンバス生地のトートバッグが特にカジュアルなシーンやファッションとマッチする点は、前述した通りです。 加えて、トートバッグの素材や形によってはフォーマルにもエレガントにも合わせることができます。 トートバッグには仕切りがなく、場合によってはサブバッグやポーチなどを入れて使うこともできるので、用途を問いません。 そのため、学生や社会人、主婦や子供など、年齢を問わず幅広い層に使われています。
通勤時のビジネスバッグとして
カジュアルなイメージが強いトートバッグですが、ビジネスシーンでの用途ももちろんあります。 A4サイズの書類や封筒、ノートパソコンやタブレットなどがすっぽり収納できる大きいサイズが主流で、肩に掛けることができるので通勤時に適しています。 黒や茶、紺などのシックなカラー、高級感のあるレザー調のトートバッグなどが展開されています。
まとめ
トートバッグはきっちりと規格が決まっているものではなく、素材やデザインによって様々な用途で活躍させられる便利さが魅力です。 販促品やノベルティとして配る際も、日常生活で使ってもらいやすいアイテムだと言えるでしょう。 販売促進や広告宣伝としての効果も得られやすいので、グッズやノベルティの選択肢の一つとして検討してみてください。